古事類苑7 無刀は不用心

茶湯古事談より:

一、或宗匠のおしへに、今の世の武士、露地へむかひに出る時、無刀にて出る事はあやまり也、腰懸にては、客何も大小さして居るに、いかに馳走なればとて、無刀は不心掛なり、小座敷にては、客無刀なれば亭主猶更無刀にて出るが本意也となん。


客が大小さしている場へ亭主が無刀で迎えに行くのは不用心ではないか?という事かと思うが、最後のセンテンスが意味不明。

小座敷では客が無刀なので亭主も無刀でよい、という風に読めるが、客が無刀、の前提条件が判らん。

  1. 小座敷と広間では露地構造が違う。
  2. 小座敷の茶には無刀で行くしきたりがあった。

前者は躙口を通った後ならともかく、露地では小座敷も広間も違わないのではないだろうか?
後者はそもそも考えづらいなぁ。それこそ途中の道で士道不覚悟な目にあいかねん。