古事類苑12 ちゃせんとうし

茶道濁言より:

茶筌投しなどいへる人あり、是もいかゞ有べき、
茶をふり立る爲の筌なるを、何の爲に投るといへる哉、
心得ぬことなり、湯にて茶筌をとおす事なり、

茶筅「投し」なんて言う人もいるが、それはどうだろう?
茶を立てる為の筅なのに、なんで投げるものかね。
判ってないな〜。湯に茶筅を「とおす」ことだよ、

って事か。


個人的には「茶筅湯治」っていうのが好き。茶筅の身になると気持ちよさそう。
ま、茶筅の身になる必要もないのだけれど。



「通し」「投し」「湯治」。この混乱って「とおし」と平仮名で書いて、濁点を省略していたから起きた事なのでは…という気がする。

なので最後の「とおす」ぐらいは漢字で書いて欲しかった。結局「通す」なのか確証が持ちにくいじゃん。