千利休の謀略
本能寺の変後、信長の後をついだ秀吉。
しかし彼は、意外に無能。確たる政権構想を持たずに成り上がってしまった。
そこで秀吉は利休に接近。利休は信長と仲良しで、なんと信長の政権構想のブレインだったのだ。
信長の死によってやる気のなくなっちゃってた利休だが、秀吉を軽蔑しながらも様々な献策をし、政権を固めて行く。
信長謀殺の黒幕は?(しょっぱい陰謀)
利休の豊臣政権崩壊に繋がる献策とは?(しょっぱい陰謀)
さまざまな謎を秘めながら物語は利休の賜死へ…
浅い。浅すぐる。
美と権力の対立の緊張感、とか、美の為に背負う業、とか、なんもない。
結局の所、利休を政略の人(しかもやる気ない)にして、秀吉を無能のじじいにして、史実のイメージとかけ離れすぎたのが問題だわ。
なにがやりたかったのかねぇ?
- 作者: 谷恒生
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1999年の文庫版の表紙が凄い。
23区では沢山の図書館にあるようです。