千利休
昔から存在を知っていたけど、なんでか読んでなかった漫画。
松屋会記の「京与四郎」が利休だったりとか、利休が紹鴎の弟子だったり、みんな正座の茶だったりとか、茶史茶説の内容としては、今やどうかな?という部分もあれど、そんな事はどうでもいいや。
少年与四郎がかわいいから。
…いやそれはさておき。
序と最後がつながり、宗無が狂言廻しとなる全体構成の見事さ。その為の茶史茶説の大量の取り込み…と取捨選択。作者がお茶をやっているおかげでちゃんと茶になっているところ。
いろいろ見事である。
見事であるが、この漫画の一番の良さは、それらの見事さではない。
作者の、暖かな愛情の視線こそが、この漫画の一番の良さだと思う。
- 作者: 清原なつの
- 出版社/メーカー: 本の雑誌社
- 発売日: 2004/12
- メディア: コミック
- 購入: 11人 クリック: 62回
- この商品を含むブログ (46件) を見る