千利休

清原なつの/本の雑誌社/2004年。


昔から存在を知っていたけど、なんでか読んでなかった漫画。

松屋会記の「京与四郎」が利休だったりとか、利休が紹鴎の弟子だったり、みんな正座の茶だったりとか、茶史茶説の内容としては、今やどうかな?という部分もあれど、そんな事はどうでもいいや。


少年与四郎がかわいいから。


…いやそれはさておき。

序と最後がつながり、宗無が狂言廻しとなる全体構成の見事さ。その為の茶史茶説の大量の取り込み…と取捨選択。作者がお茶をやっているおかげでちゃんと茶になっているところ。

いろいろ見事である。

見事であるが、この漫画の一番の良さは、それらの見事さではない。

作者の、暖かな愛情の視線こそが、この漫画の一番の良さだと思う。


千利休

千利休

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