古事類苑28 瓶

甲子夜話より:

千宗左召ニ因テ江都ニ出ルノ間、紀邸ノ長屋ニ寓シ、茶器ヲ求テ客中ノ用ニ當タルガ皆麁惡ヲ極タリ、
就中水サシノ水ヲ度々カユルハ煩シトテ、僕ニ命ジテ大ナル水瓶ヲ錢三百文ニ買テ、
コレヲ爐邊ニ置テ用ヒタリ、其瓶ニ不性者ト銘題シケリ、
暇ヲ賜リ發足スルニ及デ、門人所置ノ茶器ヲ乞需ム、宗左コレニ應テ配分セリ、

千宗左紀州公に召されて江戸へ行く間、藩邸の長屋に住んでいた。
茶道具を買って来客に使っていたが、どれもチョー最悪のものだった。
特に水指は水を返るのが面倒なので、下僕に命じてでかい水瓶を300文で買わせ、
これを炉辺に置いて使っていた。瓶には「不精者」と銘をつけていた。
ようやく旅に出るにあたって、門人はこれらの道具を欲しがった。
宗左は配ってやった。

って事?

まぁ旅行前だから、安物道具でお茶をするのはアリだと思うな。
でも「面倒だから」ってでかい瓶を水指に使って銘までつけるのはいかがか。
あと門人も欲しがるなよそんなもの。

あ、もしかしてこれ千家の悪口書いた文章?