茶道手帳

浪速社。
茶道に関し、いろいろコンパクトにまとめた小さな手帳である。

構成はこんな感じ:

  1. 茶道年表
  2. 系譜(流派家元、寺、十職、釜師)
  3. 名物一覧
  4. 窯の年表
  5. 四季の茶花
  6. 四季の菓子
  7. 茶道具12カ月
  8. 花押、陶印
  9. 会記用メモスペース

でも茶道具の取り合わせが解せねぇ。

例えば四月。

道具:

4月の茶道具
床△花を詠んだ詩歌・俳句 表装も華やかでよい。
花生△朝鮮唐津、伊賀、信楽、竹など。
香合△花喰鳥、金花鳥、都鳥、田楽箱・桜川、花荘子
釜△<4月初め透木釜や平羽釜>桜川桜地文、釣釜に瓢箪、花筏網干の地文。
炉縁△花筏の蒔絵。
茶入△嵯峨蒔絵平棗、少庵好み夜桜棗、詩中次、糸目瓢箪棗。
茶杓△桜の名木・玄々斎好み雲錦の茶杓・名杓には遠州の「よしの」不昧「柳緑花紅」原叟「初桜」と「花の影」がある。
水指△染付桜川、吉野鮓桶の水指、蛸壷。
茶碗△花三島、黒楽に花の白抜き、仁清の夜桜、仁阿弥の吉野山
菓子鉢△黄瀬戸の卯の花文、古九谷、伊万里、鍋島。
棚△長板、旅箪子。

#△は本当は下向き/改行は補いました。

ここからマジに選んで取り合わせたら、あんまりにもお花畑である。

やっぱこういう道具組の例ってのは最大公約数的になりがちなのかな?


しかし、この手のメモを懐中していって、御道具の拝見の時に花押をチェックしたりするんだろうか?
…だとしたらすっごい嫌な客だな。