入門必携
今日庵/1961年版。
裏千家に関する小さなハンドブック。
非売品、と書いてあるから、入門者がもらうものだったんだろう。
ひらくとやおら淡々斎の和歌。
「わけいればこころの奥に月ぞすむまことの道を得とれ人々」
格好いい。気もするが、よく考えたらすげぇ上から目線でないかい?
初心者しか読まないからいいのか。
んで淡々斎の写真。
淡々斎っとタンタンって似てね?いやどうでもいいけど。
さらにひらくとごついハンサムの写真。おお鵬雲斎若宗匠。
さらにひらくと嘉代子夫人。…入門者は家元奥さんの名前知らにゃいかんという事か。大変やね。
目次的には
って感じ。
汎用の部分少なめで、やっぱ流儀の話ばっかりなのね…ま、仕方無いか。
新しく入門される方へのメッセージとしては、淡々斎のメッセージは、いい事書いてあると思う。
おもねらず、へつらわず、忠実にその道を踏み進むことが初めて茶の道に入る人々のもつとも大切なことでありまして、このようにしてゆくうちに茶道に映ずる世の中の諸相は事ごとに人生の哲理を含むものであることが理解されて、茶道の広く深い意義も豁然として氷解され、自己の存在を意識するとともに人とともに在ることを理解し、人生の真意義も察知出来る機会が生まれてくるのであります。
ちょっと大げさすぎる気がしないでもないけどね。…ちょっとでもないか。