茶家酔古集

復刻版/徳英社/1978年。

元は湖月老翁 輯。嘉永5年。っていうからペリーが来る前年。遠山の金さんが死んだ年。明治の15年前。幕末の本ですな。

復刻版の体裁はこんな感じ。

3段になってますが、実際はこの1段ずつが束ねられた細長い本です。
この細長い版も、古本屋でたまに見ます。3分冊とかだけど。

中身は、茶道手帳とおんなじようなもので、懐中可能なアンチョコ本ですな。

幕末の頃から、茶人の考える事は変わってない、という事ですな。

ちなみにこれは花押集。
中央のは高山南坊…高山右近です。

「慶首主左海南宗寺中集雲院名宗慶ト云フ」と書いてあります。

高山南坊==南坊宗啓の解釈ですな。

前に湯木に南坊宗啓朱書の茶器、しかも朱書部分を展示してない、というのがありましたが、高山右近のだったのかなぁ。