弱者の気持ち
ちょいと不注意で足を怪我した。もうほとんど直ったんだけど、しばらく松葉杖ついて歩いてた。
さて。松葉杖ついてても仕事しなきゃならかった時のお話。
電車に乗る。
普通の座席の前に立って席を譲られるのも気マヅイので、優先座席の方に行く。
たまたま優先座席のおっさん二人の間が空いていたので、体を割り込ます。
しかし。
右の奴はつまみと発泡酒で飲んだくれ。
左の奴は携帯ゲームをしながら「せめーな」とばかりに肩をぶつけてくる。おまけに席を立つとき怪我した足を蹴っていきやがった。
…そうか。
私は優先座席にわざわざ座りには行かない。同様に、普通の人は空いてても混んでても優先座席に座ろう!とかは思わないだろう。
わざわざ座りに行くのはその段階で人間的に問題のある奴の可能性が高い。
つまり、優先座席は実質「DQN優先」座席になっているんだな。
怪我人、老人、妊婦。そういう人が優先座席の方に行きゃいいのに普通座席の方に来るのを見ることがある。
何故だろう?と思ってたけど今日はじめて理由が判った気がする。
もちろん、やさしい人だって居る。
私が立った斜め前の女性。「どうぞ」と言って席を空けてくれた。
大変ありがたかった。
私がそこに座る前に横のOLが座らなけりゃ最高だったのだけど。そのOLヘッドホンしてたから、譲ってもらう会話が聞こえなかったのかなぁ。
いたたまれなくなった?正面の男性がすぐに席を譲ってくれたので、座れはしましたが。
ほんとありがたいことです。
普段、強者(と言っていいんだか判らないが)は弱者の気持ちが判らない。弱者になって、はじめて弱者の気持ちが判るんだな。
お茶のもてなしも、同じかもしれない。
腰の痛い人。膝の悪い人。胃腸の弱い人。そういう人をもてなすにあたり、きちんと配慮してもてなせるんだろうか?
あらゆる配慮をはらうのって、とっても大変そうだ。