迎え付け

お茶事の手本 風炉編から、迎え付けの風景。


正午の茶事/武者小路千家:

門をはさんで正客と向かい合ってしゃがみ、無言の一礼を交わす。


風炉遠州流:

寄付の戸を静かに開け、羽箒で敷居をひと掃きし、黙礼して茶室へ戻る。


朝茶/江戸千家:

一同終始無言で迎付けの礼を交わす。


名残/大日本茶道学会:

主客同じく手を前に組み、無言で挨拶するのは常と同じであるが


どの流派も黙礼なのはおんなじだが、武者小路千家だけ、しゃがんで礼である。


前に「銅羅はなぜ蹲って聞く物となったか」ってエントリを書いた。

http://d.hatena.ne.jp/plusminusx3/20091014

亭主と客の、最初の遭遇がしゃがむ事ではじまる流派もあるってこった。


どうも千家系はしゃがむっぽい。でも江戸千家はしゃがまない?


しかししゃがんで礼って、どういう経緯ではじまったのだろう?亭主か客のどっちかが、相手より頭が高くないように配慮して中腰になったら、相手もそれに対抗してへりくだりあいのチキンレースにでもなったんだろうか。

ヤンキーのメンチの切り合いの逆パターンみたいで面白い。


ところで、亭主と客が違う流派だった時、ぎくしゃくしないだろうか?客がしゃがんで黙礼しようとする敷居を、さっと掃いて帰る亭主とか、なんか変な感じになりそう。