茶道入門10 茶事の話 銅鑼

やはりこの話に触れねばなるまい。

やがて席中から銅鑼が響いて來ます。亭主が迎ひ附に來る代りに、銅鑼で席入りを報じるのですから、一同、つくばひまして、その音を謹んで聞きます。

亭主が迎えに来るのを略するのに、蹲踞する理由は判らない。
初入りの時、亭主自身が迎えに来るのに

やがて亭主が迎ひに出てまいりますから、一同立ち上がつて無言で挨拶をするのです。

程度なのに。


とりあえず中立の銅鑼をしゃがんで聞くのは、昭和8年の本書まで遡れる様だ。

裏千家茶の湯」の影響だけではない、という事は確定。


でも、どちらにしても裏千家の流儀の様な気がしてならない。