2010-06-28から1日間の記事一覧

箒のあと 二百七十八 中京の茶風一變

大正癸亥の大震火災は、啻に羅災地のみならず、遥に隔たりたる名古屋、即ち中京の茶界にまで思ひ寄らざる影響を及ぼした。 其次第は、今や茶道の第一人者と言はれている益田鈍翁が震災直後家族の一部を引き具して、暫時中京に避難して居た際、同地方の數寄者…