2010-08-10から1日間の記事一覧

置土産浮世之茶話 その9 沸へ湯

昔時或茶人(小堀宗中の弟子なり)東都より來て。同流なれは。余にまみえむと乞ふ。客言ふ。茶を學ぶの序で、柄杓の扱ひを問ふ。 宗匠云ふ。右に柄杓を持ち湯を汲む時。左の脚に力を入れ。右の脚を浮けて置くなりと。 故如何とならば。者し席中に狼藉ものある…