2015-02-18から1日間の記事一覧

詩集利休4 古田織部

古田織部 織部茶碗を前にする時には 義しい叛骨が威儀を正して坐つてゐる 寂として 雲は白く遠く この岸に 人影もない 織部よ 竹むらがそよいでゐる どこかで聲がしてゐる 誰が織部を探してゐるのか 噫 上玄から雲際へ 相貌が歩むのを見た 姿相が 懸るのを見…