2015-02-22から1日間の記事一覧

詩集利休8 金森宗和

金森宗和 宗和── 鹿群が 紅葉の深山を すぎゆく 光景を 想つてゐる 動く古鏡 生きてゐる蒔繪 稻妻が 奔る 大きい神變の圖案 慴伏した萬象 山里は 音もない その時 ぢくざくの 光炎の廻廊を 渡つて 宗和は中天へ通ふ 姫宗和といへる 臈たけたる名の中に 堅い…