昭乗の逸隠數寄の生活は蓋し西行法師を慕つたものであらう。 男山は都に近く修行には困難であるから、大和吉野山の奧へ行かうと思ひ立つた。 或夜しばしまどろむと、夢の中に知らぬ翁が現はれて大菩薩の仰せとて こと山のもみぢをたづねゆかんより あふぐた…
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