福山茶道具ツアー

4月に一泊で茶道具を見に行ったのでその記録をば。

東京→京都→大阪と移動して一泊、大阪→福山と移動し、時間余ったので再度京都に戻ってから東京へ帰還。

行った美術館は以下の通り:

楽美術館 樂歴代名品展

樂歴代の作品を見れてなかなか面白かったが、面白いのもあり、面白くないのもあり。
ま、のんこうに人気がある理由は判った気がする。
のんこうの撫牛や左入のヒヒは良かった。
あと、茶碗以外はなんというか、あー…下手なのね、というのが判った。

藤田美術館 第119回春季展

数年に一回の公開と噂の曜変天目茶碗を見に行く。
写真でしか見た事がなく、なんかモアレっぽい模様かと思っていたが、見る角度を変えても模様は変わらないので逆にびっくり。
他には三島茶碗の荒垣が良かった。
藤田コレクションは立鶴付属の「買え買え」電報は生々し過ぎかな。

ふくやま美術館 茶の芸術 名碗展

JR福山駅前に立った瞬間、さすがに「自分ら酔狂やん」と思いました。
あと、いろんな美術館で見てしまったので、ああまた油滴天目か、くらいの気持ち。
長次郎の無一物の存在感にびっくり。しかしなんだねー、長次郎の茶碗は侘びてるというより「汚らしい」だな。正直飲みたくない。
ムキ栗はかわいくてよかったな。
大福もすばらしかった。光悦の茶碗はどこでみてもスカっと良い感じ。

あと、広島の表千家青年会による呈茶が素晴らしかった。
立礼ではなく、茶室のオープンセットを用意し、表千家の「青年会」でない方がお客をやるのを外から見る形式。
ドリフのコントみたいだが、これが実に良かった。
正客の方がきっちり、しかも判りやすく客を演じていて、非常に判り良かった。
あと、表のあまり泡立たないお茶をはじめてのんだが、口当りはいまいちなものの、抹茶の味はこっちの方が強く感じる。泡立て過ぎると茶の味は減るのか?と思った。
大樋焼の茶碗はなかなか素敵だった。細川元首相の茶碗はうーんて感じでした。

茶道資料館 江戸時代の茶の湯

いろんな釜があったが、「釜かぁ」って感じ?
まぁそれはさておき、こちらは呈茶が常設。
裏はごくふつーに立礼。
しかし、表に比べると、裏の点前は「ヒュッ」「クワッ」「シャキーン」って感じ。歌舞伎みたい。俺的には表の方が地味でいいなぁ。

北村美術館 山笑ふ

茶会の設定で見せる小さな美術館。こじんまりしてて楽しかった。
定家の跡ってはじめてみたけど、ほんとにヘタクソ…。