近代数寄者の茶の湯
熊倉功夫著。
高橋箒庵を中心に、戦前の数寄者達の無茶エピソードを収録。
文明開化(伝統捨て捨てブーム)で旧体制側凋落。
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秘蔵されて来た茶道具の流出と、新興勢力(つーか成金)による買い叩き。
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茶道具買っちゃった成金が有効活用しようとし、逆にブームとなった茶道。
なるほどこういう歴史の流れがあって茶道具の美術館ができたわけですな。
無一物にせよ、曜変天目にせよ、江戸時代の庶民は見れなかった品が見れる、というのはありがたい事です。
もし、自分が大立て者になっても、美術館に入っちゃった名物を買い取るのはなかなか難しい時代になっちゃったね、っというのはあるのだが、どうせ杞憂なのでどうでもいいや。
あと、根津青山がポット出の新人みたいな扱いなのが意外でしたよ。