茶と美

柳宗悦著。

利休達の茶道の美意識を顕彰しつつ現代(当時)の茶道家をくさしまくる名著。

名文でぐいぐい引き込まれる。

楽茶碗、というものに感じていた「違和感」を言語化してつきつけられ、びっくりしましたよ?

でも、民藝運動の持つ「違和感」を宗悦はどれほど自覚していたんだろう?
という疑問を持ちながら読んでしまうのは後世の我々だからか。

あと、昔は普及品は無名工が作っていた粗悪なもので、そこに味わいを見出す事ができたわけだけど、いまや普及品はマスプロでの均一な製品なので、美意識でどうこうできるものではないですな…