松風の音

たかだか空点前での練習でも、回りが静かでないと気分が出ない。

夏の練習でも空調無しでやっていた。空調はうるさかったから。当然汗だらだら。秋が来てずいぶん楽になった。

静寂の中で響く、点前の音は繊細で重要な要素だ。

  • ふくさを引き抜く絹擦れの音
  • ふくさのちり払いの音
  • 茶筅を打つ音
  • 湯を捨てる、水を注ぐ音
  • 釜から上がる松風の音

炭点前であれば炭のはぜる音も重要な要素なんだろうなと思う。

自宅の練習環境でダメなのが松風の音。安い釜にパワーの無いヒーターなのがいかんのだと思う。ま、お教室のも正直大した事はないが。

裏千家茶道資料館の呈茶席に掛かっていた釜の松風の音が忘れられない。特別展が釜特集だったせいもあり、いい釜だったのかもしれない。

釜は結構高い買物だが、釜を買う時に音を確認させてもらう事ってできるのだろうか?できないで買って、がっかり、なんて事になったら目も当てられねぇ。