価格と価値
未熟な私は、ものの善し悪しを、ものの善し悪し単体として見る事ができない。
購入した価格も含めて、考えてしまっている様な気がしてならない。
茶道具にお金を出す、という行為は、その茶道具に出した価格分だけの価値があると追認する、という意味があるのではないだろうか?
- 1万円で買った茶碗は、1万円の価値として認識してしまうだろう。
- 同じ茶碗を5千円に値切ったら、1万円を5千円に値切った価値として認識するだろう。
- 同じ茶碗に5千円の正札がついていたら、5千円の価値である。
- 同じ茶碗に2万円の正札がついていたら、2万円の価値である。
困った事に、1万円のものを5千円に値切った時より、1万円のものを1万円で買った時の方が価値を高く感じてしまうし、ものが良ければ2万円で買った方が価値を高く感じてしまう…気がする。
他のものではこんな考え方はしない。30万のコートを15万で買えたら、お値打ち。そう思うのだが、茶道具だけ、こんな変な考えになっている。不思議だ。