掃除

お茶のお稽古。まだまだ初心者の私は、できる事には全力を尽くすことにしている。
稽古の前には茶室を掃除する。まだまだ水屋仕事でお役に立てない私としては、せめて掃除を頑張ろうと思っている。

髪の毛、畳のケバを拭き掃除あーんど粘着シートで綺麗にする。

でも、完全に綺麗にはなっていないかもしんない。私の責任だ。社中の皆さんには申し訳ない。

さらに、釜掛けたり風炉先出したりしている間に、皆さんの髪の毛がフォーリンダウンである。これは私にはどうしようもない。「尼になれ!」とも言えんし。


さて、準備が終ってお稽古開始。

お点前の練習している方、お客の位置に座っている方。皆さん、畳の上のごみをひょいと摘んで懐中される。

茶書「分類草人木」に、以下の記述がある。

一.他所にて、座中に塵ありとも取るべからず。見ぬ体よし。

客は掃除の善し悪しに文句つけてる様な挙動はしないがよろしい、という事だが、この文の意味を身をもって知った。ちょいとばかり気を悪くしたぜ!

掃除した私への厭味ではなく、全く善意の動作なのだと思う。でもなー。

先生は、稽古の開始前に掃除の不足を指摘されることがあるが、一旦稽古がはじまるとそんな素ぶりは全く見せない。さすがだ。