楽美術館 楽家の系譜 歴代の名品

楽美術館の歴代茶碗展。昨年も同時期に来て同趣旨の展示だった。

入口で待ちかまえるのは長次郎の黒楽茶碗『匂当』。これは去年もあった。長次郎らしい、かせた茶碗である。

宗慶の『いさらい』。なりは長次郎風だが、少しかっちりしている。私はこちらの方が好きだ。面白みも少し減る気がするが。

慶入の掛分黒楽茶碗。釉の掛け分けが面白い。大変な薄作り。

光悦の飴釉楽茶碗『立峯』。光悦らしいイカス茶碗。


ちょうど「手に触れる楽茶碗鑑賞会」をやっており、空きがあったので急遽参加させて頂く。

茶室で順に茶碗を拝見する。隣から廻って来た茶碗は生温かく「う、気持ちわる」と思ったのだが、別に人肌で温かくなったわけでなく、あらかじめ湯で温めてあったものだった。そりゃそうか。

一入の赤楽は手取り軽く、かろやか。得入の黒楽はちゃんと若々しい感じ。

眼福手福でありました。

にしても、一緒に拝見した方々の多くが心得のない方でしたので「ああ、そんなに持ち上げて扱っては…」と心臓バクバクしました。