茶渋の謎

茶碗を永年愛用していると貫入から染みこんだ抹茶が茶碗の景色を変えていくという。萩の七化けとかがそれだ。

ところで茶道具の美術館に行くと、貫入に染みた、どころではなく、茶碗の上の方にダイナミックに横雲のごとく茶渋が付いている茶碗が展示されていることがある。

でも、あれってわざと?

どう考えても自然にああならないと思う。この一年自宅で毎日愛用している黄伊羅保に茶渋なんてついてないぜ。

なみなみお茶をついで放置したりとかしないと。でも茶の湯で使っている限り放置ってしない筈だし、ちゃんと洗えば残らない筈。
なので「ちゃんと洗えよ」としか思わない。

雨漏茶碗もそうなんだが、自分には不潔感を雅味とする感覚は無いみたいだ。