茶筅のくせ直し

茶筅のくせ直し、という道具がある。茶筅の形に関し「なるべく」原型を保とうとするツールである。

でも、どーも「茶筅に悪いくせ付け」の道具になっている気がする。

茶筅の内側の穂先が、くせ直しをまたがってめろんと外に行きがちだ。穂先の寿命より先に、内側のバラバラ具合が気になって交換する、というのがパターンになっている気がする。

そっと慎重にはめてやればこんな事にならないんだろうけど、そうはいかんよねえ?

茶筅のくせ直しって、お稽古道具の便宜上の保管の為のもので、お客さんへは新品を出して使いきり廃棄、という感覚がある。

私の中の道具を大事にする、という気持ちは使用後の茶筅には向けられていないらしい。