自作 利休形中棗

乾漆の利休形中棗。黒呂色仕上げである。

黒くてつやつやなので撮影難しかった。撮影ブースの天井が映り込んでしまうくらい。

今回の製作では、市販の中棗を型どって使用した。

  1. 市販の利休形中棗の外側をシリコンで型取る。
  2. 型の内側に麻布を麦漆で貼りつける。
  3. 1層貼る毎に錆漆で麻布の目を潰す様に薄く埋め、補強。
  4. 麻布を3層分くらい張り重ねたら型から外す。
  5. 内外に錆漆を重ねては削りを繰り返し、形を作る。
  6. 黒呂色漆を塗っては紙やすりで平滑にする、というのを繰り返す。
  7. 表面がきれいになったら黒呂色漆で拭き漆→コンパウンドで磨くを繰り返す。
  8. 椿油と呂色粉で磨く

というのが基本の手順。もっとも傷を見付けては前に戻る、塗りに失敗しては前に戻るってな感じでやりなおしも頻繁。結局2ヵ月くらい掛かった。

とりあえず実用可能なレベルにはできた、と思う。