和菓子と季節感と銀座の上生

和菓子には季節感があふれている。

…実はそんな事はない。

団子や大福、饅頭や鯛焼きに季節感を感じるのは難しい。和菓子で季節感があふれているのは上生などごく一部にすぎない。この2つは感性として全く別物として考えるべきだろう。

さて、銀座に上生を売っている店は少ない、と以前書いた事がある。

なぜかというと、ばくぜんとした『和菓子屋』…あられ、ぼたもち、団子に饅頭、コンペイトウに上生等をいろいろ取り揃えている和菓子屋が存在しないからだ。

銀座の和菓子屋は土産物屋として進化して来た結果、かりんとうや羊羹等、非常に専業化した店だけが生き残ってきたからだと思う。

それでも探してみると、幾つかの店で上生は売っている。

甘楽は豆大福の店。清月堂はおとし文という菓子がウリの店。一応上生が置いてあった。

ただ、本業の商品に季節感がない為か、なーんかダメダメなんだよなー。