茶書
茶書をいろいろ読んでいると、熊倉先生とかの要約してくれる二次資料ではなく、ちゃんとした一次資料に触れたい。そんな気になってくる。
あれも読みたい、これも読みたいと探していると、ほとんどの有力資料は70年代よりも以前に刊行された物だ。
しかたないので古本で茶書をあさっている。戦前の「茶道全集」は古本市場でだぶついているのか格安で入手できるのがありがたい。
ところで、こーゆー昔の茶書は、現代の茶書と明らかに違う感じがする。
文体が古めかしい為になんだか厳めしく感じる、というのをさっぴいても、非常に男臭い世界がそこにはある。
- 理屈っぽい
- 物に拘る
- 歴史の解釈に拘る
- 俺が正しい知識を教えてやるぜ的スタンス
比べると、現代の茶書はずいぶんと情緒的、というか弱いシロモノだ。
女性には情緒、感覚的なものを信頼する面があり、全体感を大事にする。
男には理屈や歴史を愛する面、一点にのめり込む面がある*1。
茶道人口が女性にシフトしていく中で、理屈っぽい本は段々すたれてきたのではないかと思うのだがどうか。
茶道古典全集の再刊とかして欲しいが、なかなか難しいのかもしれないな、と思う。マーケ的に売れねぇもんな。