図説茶室の歴史 基礎がわかるQ&A

中村昌生。

「図説」とか「基礎」とか「わかる」とか「Q&A」とか書いてあるので入門書と思って読むと痛い目に遭う骨太な一冊。

茶室の歴史的な変遷を知りたいならこれだ!という感じ。深三畳と平三畳の話とか、やっと腑に落ちてくれた。

あと、この本読んで、俄然「袖壁」に興味が出て来た。まぁ私の好きな二畳中板に袖壁の出番はないのですが。

問題は、資料取捨の古さ。怪しい資料ともつき合って行くしか無い、と言うのは判らんでもないけど、今更、南方録を利休の発言として書くのは如何なものだろうか?