螺鈿蒔絵クリオネちらし中棗
自作中棗に白貝と蒔絵のクリオネを散らしてみた。
甲には白貝と蒔絵で一匹ずつ。
胴はこんな感じ。
甲の見込み。パカッと開ければバッカルコーン紋。
- 棗を乾漆で作る。
- 厚い白貝をクリオネの形に切り抜く。
- 棗をクリオネの形に削る(粉が飛んで全身かぶれる)
- 棗に貝を埋め込み、貝が盛り上がる程度の高さになるよう麦漆で接着する。
- 貝を棗の曲面とツライチになる様にやすりで削る。
- 貝にクリオネの羽や頭の分割線を彫る。
- 漆の表面処理をしなおす(って一言で書くけど3ヵ月くらい掛かってる)
- 空いてるトコにクリオネを黒呂色漆で描いて純金粉一号で蒔絵する。
ま、こんな工程である。
夏の涼味を狙って作ったのだが、結局5ヵ月くらいかかった。
流氷のシーズン向けになってしまった。