紹鴎名物の行方

"町人茶道史"の今井宗薫のエピソード。

宗薫は、さきに豊臣家を裏切って摂津茨木城に退居していた片桐且元を頼って避難しようとしたやさき、大坂方の軍兵におそわれた。彼は嗣子宗呑とともに捕らえられて大坂城内に監禁され、家財、茶道具をすべて没収された。
生命だけは織田有楽の口ききでかろうじて助かった。

宗薫は今井宗久の息子。片桐且元の弟が婿にあたり、その子が石州である。今井宗久武野紹鴎の婿であり、紹鴎の道具を紹鴎の嫡子武野宗瓦からネコババした人である。

つーことは、ここで大坂方に奪われた茶道具には紹鴎名物が含まれるって事になる。
で、これらは大坂城が落城した時に失われたって事になるのかな?
九十九髪茄子みたいに焼け跡から拾われたって話も聞かないし。

なんとなく織田有楽が仕組んだぼっしゅー劇という気がしなくもなかったりして。