出羽桜美術館
ホームページの作りが悪く、いったい何の展示をやってんだかさっぱり伝わって来ない出羽桜美術館。
http://www.dewazakura.co.jp/museum.htm
行ってみると、天童の駅から遠い遠い。
歩いて行くのは止めといた方がいいね、ここは。
たくさん歩いて到着したのは出羽桜酒造内の自宅改装型の美術館。
出羽桜酒造の社長だった仲野清次郎さんの個人コレクションの展示。
個人の、それも超がつかない金持ちのコレクションなので、凄くはない。
李朝青磁のコレクションの質も、幾多の展覧会で肥えた眼で見ると、すっごい微妙な気分になる。
実際、仲野清次郎氏自身の言葉として、「安宅コレクション見たショックで一時期蒐集停止した」とか書いてあって、ほほえましい。
そういう意味ではコレクターの人柄、蒐集傾向とその限界が判り、御本人を偲べる、という意味ではいい展示なのかもしれない。
印象に残った道具を。
展示の中では古清水桜樹文旅茶碗、が可愛くてよかった。
茶碗の中も外も桜満開という感じであった。
隣にあった、古清水桜川文和本型掛花入。すごく変わっていて、「桜川」と表紙に書いてある和綴じの本に見える掛花入である。こんなもの作る気になった理由が知りたいものだ。
あと、団体客向けなのか休憩室があるのだが、炉畳が引いてあって、もともと4畳の水屋+12畳の茶室だった場所みたいだった。
炉の切り方が変な感じで、使い方さっぱり判んなかった。
網掛け部分が旧水屋。この炉の切り方で、いったいどうお点前していたというのだろう?
亭主の座る位置が読めねぇ。