碧眼随想その2 古道具屋

本書の著者は、日本に来て3年で、花や茶を嗜み三味線と琴も習いに行っている。
しかしたった3年で日本文化を見抜き過ぎです。

古道具屋
むずかしい"掘出し"ジャングルみたいにまっくら

ということで古道具屋について。

日本にいろいろのミセありますけれど一番面白いのところは古道具屋です。
古道具屋さんとてもていねいことばと思います。英語でガラクタミセといいますから。

antiqueって語にガラクタのニュアンスが含まれてるってことかな?
日本ではアンティークという言葉にそういう意味意識してないと思うけど。

本当に古道具屋入った時にジャングルみたい。時々暗い。
そしてあちこち上と下、左と右、何でも下から天井までいろいろあります。
たいてい売り子さん暗くてどこにいるかわからない。しずかに座りますからその人も売りものになったオ地ぞさんみたい。

実に的確な描写ではないだろうか?

いまは私は二つタイプの古道具屋をよくみます。
一つのタイプは少し芸術屋みたい。少しきれい道具がよく並んでいます。時時外人よく入ります。しかしこのタイプ、インチキの古道具屋。
私達の外人グループのためにぜんぜん入らない。つまらない。
ジャングルのタイプほんとに面白い。いつも面白いものあります。
一番暗いところにむずかしいこと堀出しものをみつけること。
どこでも探しますけれども私とてもへたです。いつも古道具屋さん私より値段よく知っています。

外人だましおみやげ屋と、ちゃんとした道具屋は違うこと。
古道具屋は相場を知っていて見る目もあるので、掘り出し物が存在しない事を著者は見抜いています。

私の外人の友達だいぶちがいます。とてもラッキーボーイ。いつもこのごろあの人古道具屋さんの旅行します。そして自動車一ぱいで帰ります。
いまあの人は日本の古道具屋のせと物トランクに三つあります。
私たち古道具屋のきょうそうしました。オコトを買いたいの時朝の九時家を出ました。
晩の五時に会うの約束しました。私は一万八千円のオコトだけ見ましたが買いません。
会った時に友達がすばらしいオコトとオコトのジをもってきました。
『いくら?』
『オコト六千円。ゾウゲのジは四千円』
そのバカの古道具さん私会いたい。どなたか紹介して下さい。

ほら、掘り出し物を出す古道具屋はバカであるって判ってる。

日本人の骨董マニアですらたまに判ってない人がいる様な事ですゼ、これは。

さすがです。