茶道辭典 その4 宗旦示遺書

久田家に宗旦の書が伝わっているという。

ソウタンジイショ(宗旦示遺書)
宗旦五ヶ條 又宗旦教示とも。久田家に傳はるもので全文次の如きものである。

茶の湯は昔今能所を取は目きき心かねばならぬ事也。
大昔の茶の湯書を見てする者の茶の湯其書物を鼻にあてゝしたき事をするはへちくわんと申て茶の湯の外にて候
(後略)

…。

「丿貫は茶の湯の外」というのはいかにも宗旦らしいが、宗旦の頃の「大昔の茶の湯書」というのはあったんだろうか?

あっても分類草人木くらい?

宗旦の次の世代あたりから茶書がいろいろ出はじめるのを考えると、どうにも怪しい文章だ。

でも、現代に伝わっていない大昔の茶の湯書、というのがあったとしたら面白い。
なんとなくそんな事はなさそうな気がするけど。