正客争い対策

正客争いは、大寄せの進行に意外に大きな影響を及ぼす。

特に、女性だけの席は、どーーーーーーーーーんなにお願いしても誰も正客につこうとしない、というワンサウザンドウォーズが開始される事がままある。男がいれば割と早々にあきらめて正客位置に移動するもんなんだけどな。


この対策について考えてみた。


まず、フェイント技。

末客の位置に煙草盆を置いておく。

客がいい加減入り終わり、末客の位置以外が埋まったあたりで、煙草盆を本来の正客位置に移動する。
正客位置は埋まっているだろうから、強制的に正客になっていただく事ができる、という作戦である。

これはお客さんが怒り出すかもしれない危険な技であるし、正客の人は心構えができていないので大変な席になる可能性もある。


次に、任意選択技。

どこにも煙草盆は置かず、車座になる様に客席を配置し、席入りした皆さんの中で、ふさわしそうな人の前に煙草盆を置く、という技。

この方法は経験豊富そうな人を正客に選べる、という合理的な方法だが、「そりゃぁあたしがババアって事かい?」と怒られる可能性も否定できない。

それに、適当な位置を正客にしちゃうとお点前が苦しくなる。


最後に偶然型。

席入りする人に香の札を引かせ、その札で正客を決めるのだ。
「公平にくじ引きですんでここはどうかひとつ」とか言って正客をお願いすれば断わりにくかろう。もちろん、ベテランそうな人めがけてあたり札を配るようにインチキするのだ。

「正客の札を配られた人は正客になる」そういう稽古を裏千家あたりが制定して習慣化してくれるとありがたいのだが…