茶道四祖伝書5 利休居士伝書 茶筅とーし?

易茶を立る内ニ云、(其)客人眠けれバ是をバをこさんが為、荒茶碗之事なれば茶せんにて茶わんのふちをかた/\とならす也。従是世上ニ皆々かた/\するなり。
(ユメユメ)古茶わんにてハならすべからず。

利休がお茶を点てながら言った。
「客が眠そうだったら、新しい茶碗の時は茶筅で茶碗の縁をカタカタならすと起きるよー。」
それから世間では皆がカタカタ鳴らすようになった。
でも古い茶碗では駄目よ?

茶筅とおしはウンランパンとかなんとか言う理屈がふっ飛ぶ言葉ですな。

利休の前で眠れる客、というのもなかなか凄い精神力という気もいたします。

あと、利休は楽茶碗の愛好家ってイメージでしたが、利休にとって新茶碗=楽じゃないんですかね?私なら楽はあんまりカタカタ鳴らしたくないのですが…。