一期一会
(読)いちごいちえ
(訓)めぐりあい、出合いの不思議と尊さ。一刹那の大切。
よく簡潔にまとめました…といいたいが、その後の原典引用がいけませんな。
『そもそも茶の交会は、一期一会といいて、幾たびおなじ主客と交会するも、今日の会に再びかえらざるを思えば実にわれ一世一度の会なり』千利休
井伊直弼だから、それ井伊直弼だから!
…昭和55年、という近年に、どうしてこうも甘い考証の本ができてしまったのだろう?
もしかすると考証が甘いのでなく、本当にこの文が利休の文と思っている人が書いたのかもしれない。
…先生からそう教わっていた、というか。
茶の湯の歴史を貫く、口伝&不立文字の伝統がいかんかった、ってな可能性も、ないとはいえないよな。