濃茶の茶杓

昭和美術館には、宗旦茶杓「弱法師」がある。

少し捻れて弱々しく、櫂先のあって無きが如くの細い茶杓である。


これって今思うと、薄茶には使えない茶杓だよね?


こんなので計ったら、薄茶はお白湯になっちゃう。

濃茶の茶入れからの廻し出しを大前提に、形式的にすくう茶杓だとしか思えない。


濃茶の茶杓には自由な造作が許されるけど、薄茶の茶杓には、きちんとした計量スプーンとしての大きさが必要だということだな。