2011-12-30 濃茶の茶杓 点前 昭和美術館には、宗旦茶杓「弱法師」がある。少し捻れて弱々しく、櫂先のあって無きが如くの細い茶杓である。 これって今思うと、薄茶には使えない茶杓だよね? こんなので計ったら、薄茶はお白湯になっちゃう。濃茶の茶入れからの廻し出しを大前提に、形式的にすくう茶杓だとしか思えない。 濃茶の茶杓には自由な造作が許されるけど、薄茶の茶杓には、きちんとした計量スプーンとしての大きさが必要だということだな。