槐記6 薄茶

享保十年五月十八日の会より:

夫ヨリ下ノ座敷
二階床掛物 唐繪ノ枇杷、表具今(金)織類、
御菓子 山形羊羹、織部ノ手付ノ鉢ニ入レ、左馬頭之ヲ捧グ
御薄茶

濃茶の後、薄茶を飲む際に、薄茶用の御菓子を出す、という習慣は最近のものかと思っていたのだが、この頃から既にそうみたいだ。

んで、気になるのは、薄茶の道具組が書いていないこと。

座敷を替えたのだから、全く別の道具組になっている筈なのだが、記録されていない。
釜や風炉や、銘々の茶碗など、いろいろ新規の道具がでている筈。

  1. 薄茶は員数外でカウントしない習慣だった
  2. 濃茶と同じ道具を(例え座敷替えしても運んで)使う習慣だった
  3. 薄茶は記録するまでもない、本当に粗相な道具しか使っていない
  4. 薄茶は点て出しでお点前がなかった

どれだろうね?