茶道入門8 茶事の話 正客

やがて連客が揃へば、お白湯をいたゞき、正客、次客、お詰を定めます。
お正客は、お茶の巧者年長者がつとめ、お詰は、なるべく氣の利く人がよいと思ひます。
なれない方ばかりですと、此の順をきめるに相當時間を費しますが、要するに多數決により、それで定められた人は、素直にお正客なりお詰になるべきでこんな事で時間を費しては、亭主の準備などに番狂はせをさせる事になりますから心得なければなりません。

正客というのは、亭主が案内を出す段階で、亭主の方で決めていいものではないのだろうか?

ゲストオブオナーが当日多数決で決まる、というのでは亭主の側が困ると思うのだが…。

この頃の茶の湯の常識はこうだったのだろうか?

いや、私が知らないだけで、現在の常識もこうなのだろうか?