茶事の小道具3 露地

露地草履

露地ではく履物は、露地草履と呼ぶ特殊な草履です。
(中略)

露地下駄

これもふつうの下駄とはやや趣の変わった形をしており、雨あるいは雪降りの日に用います。
材料は赤杉の柾で、竹の皮を縒ってつくった鼻緒がつけられています。

露地草履はともかく、露地下駄は知らなんだなぁ。でも雨の日は、草履じゃ無理か。


…しかし、なんで自分の雪駄や下駄ではいけないのだろう?

非日常の発露なんだろうか。

つまり温泉ランドの入浴着みたいなものか?

円座
(中略)
円座のなかに、讃岐の国でつくられた讃岐円座と呼ばれる円座があります。
これは蒲の葉を組んで渦巻状に編んだ美麗なものです。
これはむかしからたいそう高価なものでしたので、一部の数寄者が使うに止まっておりました。
(中略)
もっとも讃岐円座は、残念なことにその技術が亡びて、今では高松地方でも生産されておりません。

…もう手に入りそうにないものに関しても、知っとくといつか役に立つかもしんない、と思えるのが茶人のかなしい性。

通い桶(水張り用)

亭主は客の迎えつけをする前に鉢石の水を張り替えますが、そのおり躙口にあるいは貴人口から外に出て運び出す桶のことです。
(中略)
桶の柄は磨きの白竹がふつうですが、惺斎宗匠には煤竹の好みものもあります。

蹲踞の水を入れ替えるのに、躙口を通るのは大変そうだ。

あと、通い桶なんぞに好みものがあっても、お客さまに見せようもないと思うんだが…なんでこんなとこに好みものができちゃうのかなー。謎。

露地笠の扱い

この笠には一か所竹皮の紐輪(緒)がとりつけてあります。
(中略)
雨をよけるためだけでしたら、笠を両手で支えてもかまわないわけですが、蹲踞の手水のときは、前客の笠を預って、雨にぬれぬようにさしかけてあげねばなりませんから、どうしても特殊な笠の持ち方をしなくてはなりません。それを順を追って説明しましょう。
(中略)
露地笠は何故こういう特殊な持ち方をしなくてはならないのか、それは笠が破れやすい弱いつくりだからです。

露地笠の扱いのことは、およそ以上のようなものですが、もう一つ、最初の亭主の迎えつけを受ける客側の心得について、意見をつけ加えましょう。
亭主の迎えつけを見てから、正客はじめ一同が笠を取りにいったのでは間に合いません。
そこで亭主が蹲踞の鉢石の水を張り替えているころ、お詰は正客の笠から順に手送りしておきます。
(後略)

ああ、こういう部分が「内弟子してれば教われる部分」なのだろうなぁ。勉強になったよ。