関守石
大寄せで、お客さまの行列ができる時がある。
行列ができること自体申し訳ないが、しかしこちらとしては列を整理し、入ってはいけないところは止め、一列なり二列なりに整列をお願いしなければならない。
しかしながら、お客さまはそう簡単に言うことを聞いてくださらないのが普通。大体お連れさまとの会話に夢中…。
そういう時、関守石を置くのはどうだろうか?
入ってはいけない所、それてはいけない通路に関守石を置けば、お客さまは、それを見て簡単に理解し、体がルールを守ろうとするのではなかろうか?
我々の説明よりも聞いていただけるのではないか?
おそらく史上最初の茶道バトルマンガであるところの後藤寿庵「闇千家流國山」に、関守石を置かれて「ぐぐぐ、動けん」みたいになるシーンがあったと思う。
関守石にはそれだけの拘束力がある、と思う。
…ただ、自分ちでやるわけでもない大寄せに、関守石を持ち込むのは結構大変か。
縄で縛った石を都心で持ち歩くひとなんて、不審者以外のなにものでもないですな。