私は利休1

早川光,連打一人/集英社/2012年。監修は木村宗慎。


ジャンプ改に連載されている、利休が現代に転生したら…というマンガ。


いきなり自己紹介から笑ってしまうが、そこを切りぬけるとなかなか面白い話が待っている。

親も自分が特殊な苗字なら、少し考えてやれよ…とか思うが、そこをつっこんではいけないだろう。

妙に審美眼のいい「田中くん」。
山上宗二を祖とする山上流のイケメン家元「山上宗刻」。

基本的に田中くんの言動に山上先生が慄く!というのの繰り返しマンガと思ってもらって構わない。

大仰で、ある意味いい感じです。


しかし、山上さん、いい人過ぎ。

性格悪い薩摩屋の血をひいているとはとても思えませぬ。


しかしこのマンガを読んで思うことは、利休が現代に生まれて、本当に幸せなんだろうか?ということ。そして、そもそも現代室町関係なく、利休って幸せだったんだろうか?ということ。

利休の様に生きる、なんて辛いぜ、きっと。