上田宗箇流茶の湯 入門編6 三ツ指
三ツ指の礼、という礼の仕方は、世の中的には誤解されている。
どういう風に誤解されているかと言うと、「ひとさし指、中指、くすり指の三本の先を畳につけた礼」と思われているらしいのだ。
だがこれは本当の三ツ指の礼ではない。
三ツ指の礼とは「両手を体の脇に構え、ひとさし指、中指の外側を畳に付け、親指をそこに載せた礼」である。
武家茶道では割と主流の礼である。
この右側の礼が「三ツ指の礼」である。
…アレ?
左側の女性の礼はわたしの思う「誤解されている三ツ指の礼」ではなかんべか?
上田宗箇流は結構男女っで点前の違う流派。
本来、三つ指の礼に男女差は無い筈だが、たぶん明治以降に「三ツ指の礼」は武骨すぎる、とか批判が出て、女性向けに工夫しちゃったんじゃなかろうか?
うちの流派は男女共に三ツ指の礼をするが、女性にはちょっと武骨過ぎるかなーと正直思うもん。