『茶道長問織答抄』を読む6 利休
一 利休を不閑夜会に御よひの時、足つけにて結構なる振舞候つれは、はしをも不被取機嫌あしきよし、
不閑が利休を夜会に呼んだ時、足付膳にて豪勢な料理を出した所、箸をも取らず、機嫌も悪かった。
利休の性格を表すエピソード。
これを厳しい人、と取るか、性格悪い人、と取るかは受け取り方次第。
でもこういうエピソードは、記述時期が近いほど多い気がする。利休は趣向が気にくわなかったら帰っちゃったりする人だったんだろう。そして、同時代人から見ても、この行動は特記するに値することだったのだろう。
…ひょっとしたら、「利休が帰らなかった」だけでステータスだったりしたのかもしんない。