大和遠州流茶道教本3 薄茶の飲み方
次客に会釈し、進み出て茶碗を右手でとり、左手にのせて定座にもどり、へり内八ツ目に坐り、へり外に茶碗をおき、姿勢を整えて(頂戴いたします)と言って、茶碗の横をとり、内側に二度回して押しいただき泡きりをして一口飲み、茶色をながめて(結構)と挨拶する、飲み終わったらくすり指で茶碗の飲み口を右から左へ、親指で左から右へ拭く。
いろいろ面白い。
まず、「泡きり」が気になる。
何をどうすれば泡はきれるのだろう。
揺するの?ふーふーするの?まさかの指でなでなでする?
茶色を眺めるのも面白いが、薄茶で「結構」と挨拶するのも面白い。
どちらも濃茶の作法じゃないか。
正客以外が「結構」と挨拶するかは文章から読みとれなんだ。
そして飲み口の拭い方。
やってみるとわかるが、結構難しい。というか、薬指つりそう。
…もしかすると飲み口の稜線を拭くのではなく、薬指と親指で飲み口の面を挟むように拭くのだろうか?
どっちにしろ難しさは変わらんけど。
あと、この後、汚れた指先はどうするんだろう?
まぁ普通に懐紙で拭うんだろうけど。
ただ薄茶を飲む作法だけでもこんなに違うものなんだねぇ。