亀山宗月/榎本書房/1928年。
富貴庵旭亭のではない、別の本。
ややこしい。
本書は裏千家亀山宗月が、昭和2年にNHK(当時東京中央放送局)で放送したラジオ講座を元にした著作。
NHKがラジオを開始したのは1925年。ラジオは普及途上で、おそらく金持ちの聞くものだった時代である。
そんな時期に茶の湯のラジオ講座があった、というのは面白い。
だって大相撲の中継開始が昭和3年なんだぜ?それより早いんだぜ。
しかもテキストが売られていて(さすがNHK、これも早い!)、しかも一万部も売れたらしい。
で、その茶の湯の実況の様子。
広間で正座してマイク置いてたのか。
黎明期ならではの、のどかなスタイルだよね。