大寄せの経済

私の理解している大寄せの経済構造を図示してみた。


大寄せの運営者は、茶室の持ち主から茶室を借りる。そして各流派に茶室を割り当て、茶券の販売と、運営サービスを実施する。

各流派の先生方は、茶室と各種サービスの代償に、販売しなければならないチケットのノルマを割り当てられる。


先生方はそのノルマを社中に転嫁する。


一般客は、各流派あるいは運営者から茶券を買い、茶を喫する。


大寄せ運営者の支出は、茶室のレンタル料と、あとは運営サービスに必要なリソースである。

大寄せ運営者の収入は、茶券である。
各流派のノルマ分以外に一版販売する茶券もあり、こちらは普通、大寄せ運営側丸儲けである。

各流派の先生方の収入は、茶券「そのもの」ではない。茶券の販売分に対するキャッシュバックだったり、チケット販売分にまぜられた講師向け無料提供分のチケット代だったりする。


さて、何がいいたいか。

大寄せ運営者が自力で売った茶券の分の収入は、たいてい各流派に還元されないので、そういうチケットが多ければ多いだけ、各流派は持ち出しが多くなる。
そして少々のキャッシュバックでは、各流派の持ち出しは避けられない。

各流派が持ち出し前提なら、「大寄せ運営者」って必要だろうか?

大寄せ運営者が、自分で販売した分はぽっぽに入れながらも各流派にチケットノルマを課しているのも不当に思える。
そのノルマの犠牲になるのは「俺」だもんな。なのに、先生に大して実入りが行くわけじゃない。


中抜きして、各流派で合同して自分等で運営した方がいいんじゃなかろうか?

実は茶室のレンタル料って大した事ない場合が多い。運営サービスにどれだけリソースが必要かはよくわからない部分が有るが、正直「すばらしくサービスを提供されている」と思えたことはない。運営コストって必要悪と言うには過大なんじゃなかろうか?


もし運営を省略してしまうと、一般客に茶券が流通しにくいって問題はあるかもしれんが、どうせ社中にはノルマ付きでばらまいてたんだしなぁ。


先生方が忙しくて意見をまとめるのが難しいのが問題なのだろうか?