懐石サントリー

淡交社/1980年。

懐石っぽいメニューに、サントリーオールドを取り合わせ、フルカラー200ページの本を作ってみました…といった本。


屁みたいなポエムに、ちょっとしたレシピ。そして美麗な写真。

なんたる無意味か。


そもそも、懐石、といいながら、全体の組み立てなしに一品だけオールドと取り合わされても、それは単なるおつまみだ。

一例を挙げよう。

一客一亭

もともと懐石とは茶事から発達したものだが、何世も味の調和に気を配り
(屁省略)
じゃが芋・三つ葉・人参の三杯酢。
かき酢味噌・防風添え。ぶどう豆・豆くわい。
(レシピ省略)

このメニューを懐石として考えると何に当たるんだ?強肴?

じゃぁ向うは?煮物は?焼物は?

その辺考えてないだろ?
なんかそれっぽい雰囲気だけあればいいとか思ってるだろ?


…古本で安かったとはいえ、なんで俺こんな本買っちゃったんだろうか?

そんな気持ちになった。


それ以上に、淡交社、なんでこんな本作っちゃったんだろうか?

そんな気持ちになった。

…まぁサントリーにお金貰っただけなんじゃろうな。