茶の美術 芋頭

昭和55年トーハク「茶の美術」展は相当の人気だったのか、その展示目録は古本で大量流通している。

その三島芋頭水指の所に以下の様にある。

興味ぶかいのは、この水指は本来、徳利形の瓶であったもので、わが国に招来されてから水指用に上半部を欠き落し、どこかの窯でさらに釉をかけて二度焼きしたもので、いわば茶人の作為によって新しい器にうまれかわったのであった。


言われてみれば芋頭は徳利の胴だわ。


朝鮮半島で芋頭形の容器を作る動機が特に無い筈。蓋をしたいなら普通に壺型に作る筈だし。だから、初期芋頭はこういう破損容器の転用から発生し、おもしろがられる事から後に注文されるようになったのかも。